インプラント治療
インプラント治療とは
インプラントの歴史は古く、紀元前3世紀頃にさかのぼります。この時代にローマ人の上顎に鉄製のインプラントが埋められていたことが分かっています。
現代では、1952年にチタンが骨と結合することが分かり、それ以降インプラントの開発は飛躍的に進んできております。
インプラント治療は、図のように歯の抜けたところにインプラント(人工歯根)を埋め込むと骨としっかり結合し固定され、その上に人口の歯を被せます。
入れ歯やブリッジよりも、自然な噛み心地で見た目も天然歯とほとんど変わりないことが大きな特徴です。
インプラント治療のメリット
従来の治療法との比較
歯を一本失った場合
従来の治療法
両側の歯を削り、ブリッジを使用します。
インプラントによる治療法
あごの骨にインプラントを埋め込み、セラミック製などの人工歯を装着します。健康な歯を削ることなく、美しい歯並びを再現できます。
歯を数本失った場合
従来の治療法
両隣の歯に金属などの留め具を架けて固定する部分入れ歯を使用します。
インプラントによる治療法
インプラントと人工歯を1本ずつしっかり固定します。固いものでも自然に噛むことができ、留め具の違和感もありません。
全ての歯を失った場合
従来の治療法
歯ぐきの上に乗せる総入れ歯を使用します。
インプラントによる治療法
数本のインプラントを埋め込み、その上に総入れ歯を固定します。入れ歯がズレたり外れたりすることがありません。
インプラント治療の手順(2回法の場合)
1回目の手術
歯ぐきを開き、あごの骨にインプラントを埋め込みます。その後、一旦歯ぐきを閉じ、骨とインプラントがしっかり結合するまで治癒を待ちます。
治癒期間:3 〜 6ヶ月
2回目の手術
インプラントと骨が結合したら、再度歯ぐきを開き、歯肉を整えるための部品を取り付け、再び治癒するまで待ちます。
治癒期間:2 〜 4週間
型取り
インプラントにかぶせる人工歯を作るため、インプラント周辺部の型取りを行います。
製作期間:1 〜 2週間
完成
完成した人工歯をインプラントに装着し、治療終了です。長持ちさせるために正しい方法でお手入れを行い定期的な通院によるメンテナンスを行います。
※治癒期間には個人差があります。
インプラントQ&A
インプラント治療の費用はどれくらいかかりますか?
インプラント治療は、健康保険適応外です。当院ではだいたい1本あたり30万円程度でさせていただいております。
高額な治療にはなりますが、歯を失ったままだと健康にもかかわってきます。インプラント治療にも様々な治療方法がありますので、お気軽にご相談ください。
どれくらいの期間使えますか?
インプラントは、チタン素材で作られており高い耐久性を持ちます。個人のケアによっても変わってきますが、10年以上はもつと言われています。
ただし、個人のケアをしっかりしていただき、定期的に歯科医院でのクリーニングをすることが大前提になります。
インプラントは人工物ですので、絶対に虫歯にはなりません。しかし歯周病(歯槽膿漏)にはなります。そのためしっかり口腔ケアをしていくことがとても大切になります。
何歳から何歳まで治療を受けられますか?
骨の成長がとまる10代後半から受けられます。高齢の方でも、健康状態や口腔内に支障がなければ受けられます。